2007/10/19 剱岳 早月尾根 日帰り 

 登山が趣味なわけではないのですが、2003年にダイエットのために登った
剱岳登山がクセになってしまいまして、今年もまた行って来ました。
日時は2007年10月13日。 自宅出発が午前3時40分。登山口到着が4時45分。
2005年にも登ってるんで、これで3回目の剱岳登山。いずれも早月尾根コース。
2年に1度、この剱岳に登る以外はまったく登山なんてしないので、
下山後は足腰が立たないくらい体中がバキバキになりました。(*_*)

剱岳に登る人のほとんどは標高2400mの室堂までバスで行ってから登るので、
標高が760mしかない馬場島からこの早月尾根コースで登る人はとっても少ないです。


上市町の馬場島にある剱岳登山口。
北陸自動車道の立山インターから車で約
30分。インターから1度右折するだけで、あとは
馬場島へは一本道、この登山口が道の終点で
それより先へは道はないので、初めて行く人
でもすぐにわかるでしょう。
ちなみに登山口のすぐ横がキャンプ場に
なってて、車はキャンプ場の駐車場に無料で
停められます。
登山口にある石碑。
よーく読んでから登りましょう。(^_^)

10月13日の朝5時ですが、気温は10度くらい
でしょうか。
ちょっと寒いですが、登り始めるとすぐに汗ダク
になるので、この時点からすでにTシャツ1枚で
登山スタート



上の石碑の写真と同じ場所です。
この写真の右端に黒い看板が一部だけ写って
いますが、この黒い看板の真裏が登り口。
この黄色い看板の裏の方へ間違って入って
しまう人も多いので気を付けましょう。
登り口にある標識。
この画像で文字読めるかしら?

さぁ、山頂目指して頑張るぞ〜 
e(^。^)g_ファイト!! 
早朝5時ジャストに登山スタート。
まだ真っ暗なので、ヘッドライトを付けてました。



標高1000m、ここまで30分。
まだ真っ暗で、ヘッドライトを使って登ってます。
少しずつ明るくなってきました。
6時ちょうどくらい。林の中なので、平地よりも
ちょっと暗いのです。



このへんからヘッドライトを使わなくても
いいようになってきたかな。


 前回の登山時よりも2歳年をとっている上に、体重が4kgも増えてしまって
いたせいか、標高1400m付近でもうバテバテに・・・(*_*)
ペースも大幅に落ち、今回は記録更新は考えずにノンビリと行ける
ところまで行って、気力体力が持たなくなったらその時点で
やめればいいや・・・


ここで6時45分。 左の標識の周辺。



ここで7時10分。 同じく左の標識周辺。



登り初めてから2時間で汗でこんなに
びっしょりシャツが濡れてしまいました。
登っている最中は体が暑いのですが、なんせ
周囲の気温が10度以下だと思うので、ほんの
2〜3分休憩しただけで一気に冷えて激寒に。

着替えをたくさん持ってきていたので、汗を
吸って重たくなったこのシャツは、1800mの
標識の藪の中に置いて行き、帰りにまた
回収しました。
標高1800m過ぎたあたりに早速岩場が
現れます。落ち着いて登れば大丈夫。



この早月尾根コース、北アルプス3大急登の
一つで登山口からいきなり急坂で始まるの
ですが、たまにはこんな楽なところも。
8時くらいになってようやく山の上から太陽が
登ってきました。



8時ちょうど。1800mからこの2000mまでに
50分もかかってしまいました。(*_*)
左の標識の周辺。



2000m過ぎてちょっと進むと水たまりが
あります。でも濁っててキタナイな・・・
4つんばいになって登って行きます。



8時35分、ようやく早月小屋(2200m) 
馬場島から3時間35分かかってます。

紅葉がキレイですね。(^_^)
9月あたりならここで降りる人や登る人など
何名かが休憩しているところですが、
今年の営業はすでに終了していたので、
誰もいませんでした。
豪雪にそなえてご覧のように窓も塞がれて
います。

ここまで来るまでに相当疲れていて、ここで
あきらめて下山しようか・・・とも思っていたの
ですが、やはり進んでしまいました。(笑)



早月小屋の横にある標識。 標高2300mあたりから見た早月小屋。



ちょっとわかりにくいですが、細いロープを
掴んで登っていきます。
9時10分。このヘンから木がなくなり、
岩肌が目立つように。



小さいけれど、つららが出来ているよ・・・
{{{{(+_+)}}}}寒ううぅ〜
山頂が見えてきました。e(^。^)g_ファイト!!
でもここからまだ2時間近くかかるのねん。



室堂方面ですね。 9時45分。 休憩するとメチャクチャ寒い。
{{{{(+_+)}}}}寒ううぅ〜 あと1時間半くらいかな。


この日、早月尾根を日帰りで往復した人は
私を含めて4人、登り始めたのは私が2番目
なのですが、後から来た2人に追い越され
ました。(^。^;)フウ 前方にさっき追い抜いて
行った人が見えます。
この日の天気予報は曇り時々晴れだったの
ですが、雲の上まで登れば空はもちろん
青空。(^_^) いい眺めだ〜



もうここらへんまで来ると相当疲れている
のですが、ここからが正念場。
岩場が険しくなり、鎖を伝って登るところが
続々と出てきます。
写真じゃちょっとスケールがわからないですが、
ここから山頂まで約1時間くらい。
尾根づたいに登っていくのですが、転落したら
止まらなさそうでコワイです。



10時35分。あと一息。 ここから山頂までは鎖場の連続。



鎖を握る手にも力が入ります。
手袋は必須です。
山頂付近、完全に岩山でどこがルートか
わからなくなるので、ペンキで目印がして
あります。このあたりもまだまだ鎖の連続。



右上写真の拡大。 最後の鎖場。



室堂方面からの登山ルートである別山尾根
ルートと合流。山頂までもう3分くらい。
左が別山尾根ルート、右が早月尾根ルート。
11時25分、山頂到着 \(^o^)/バンザーイー
麓から6時間25分。早月小屋から2時間50分。
最後の標識の標高2800m地点からだと
50分もかかってしまいました。(^。^;)フウ

細長い手前の木板は初めて来た時にも
あったな。



なにやら新しい木板も増えていました。 これらの木板も2年前はなかったような・・・



雲の上だ〜



写真真ん中あたりが剱沢小屋です。 北アルプスのいろんな山が見えます。



下の写真が北方稜線です。
見るからに危険そう・・・



驚くことに山頂でさえ誰もいませんでした。
一昨年の9月に登った時は30人くらいここに
いたのですが・・・
やはり山小屋の営業が終了しているせいかしら。

ところで剱岳山頂のシンボルである祠が
ありません。
「点の記」と言う明治の時代設定の映画
撮影が最近ここで行われており、そのため
祠が撤去されているのです。
映画を作り終えたらまた戻してくれるのかな・・・
標高にして山頂から600m下にある早月小屋
が見えます。もうすぐ雲に覆われそう。



帰り道も足下注意。  道ばたのあちこちに霜柱が出ています。
{{{{(+_+)}}}}寒ううぅ〜



さっきまでいた山頂を望む。
また来るかなぁ・・・
そろそろ小屋も雲の中



登る時は雲がなかったのですが、帰りは
標高2200mくらいで雲の中に入っていき
ました。雨雲ではなかったようで、雨に
降られることはなかったです。
16時35分ようやく下山。試練と憧れの石碑の
前でセルフタイマーで記念撮影。
往復で11時間35分でした。
前回は10時間40分だったのでだいぶ
ペースダウン・・・(^。^;)フウ


 2003年、2005年は9月中旬に登ったのですが、今回は10月中旬の登山。
1ヶ月の違いで気温がかなり低くなっていて、登山中は背中が汗でびっしょりに
なるのですが、Tシャツで登っていると、気温の低さに露出しているウデと顔が、
刺すように痛くて・・・(*_*)
また休憩すると、激寒の中に濡れたTシャツを着ているようなモノなので
急激に体が冷えて・・・山頂に着いた頃には頭が痛く、下山して帰宅するまで
ずっと頭痛。帰宅後熱を計ってみると37度の微熱・・・(*_*)
10月に登る人は、運動量と服装のこまめな調整が必要そうです。

日帰り登山の装備品や注意事項については、前回の登山記をご参照ください。
2003年09月の剱岳登山(初めての登山)
2005年09月の剱岳登山
2009年09月の剱岳登山
2010年10月の剱岳登山←大きな画像がたくさんあります



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