おきまりのコース 2002/10/16up

 初めて自転車で泊まりがけでツーリングに行ったのは中学3年の時の9月1日。

それをきっかけにROOKIEの自転車人生が始まった。

それからすぐ後の9月23日、秋分の日とその振り替え休日を利用して今度はキャンプへ。

子供達だけで行ったキャンプはこれが初めてだった。行き先は京都の保津峡。

去年のお盆休みにちらっと通ったら、ものすごい車と人で、富山の自然に慣れてしまった

今ではとてもそこでアウトドアを楽しもうという気分にはならなかったが、中学3年生の当時は

まだまだアウトドアブームの前で、人も少なく、というかほとんどいないくらいだった。

保津峡行きのメンバーは4人、下の12/26アップの「限界に挑戦」でも一緒だった3人プラス

1人の4人。

京都までは比較的平坦な道でおよそ2時間くらいで京都市内へ入るが、嵐山の渡月橋を越えて、

それから先はちょっとした峠。荷物満載の自転車で峠を越えるのは、歩いて登るよりも

はるかにしんどいが、しんどいなんていうことがまったく関係なしに体が動いていた15歳。(笑)

この後も荷物満載の自転車で数え切れないほどの峠を越えることになるのだが、

この経験で相当根性がついたか。



 この保津峡、保津川下りで有名なところで、川沿いを走っていると下っている船を

よく見かける。キャンプしていたところから駅までは数qあったと思うが、すぐそこと

言う感覚だったので駅に行ってみた。

山陰本線 保津峡駅。

今は山陰本線のそのあたりの区間は複線電化されてルート自体が変わってしまっているが、

当時は特急列車も走っている本線ルートだった。

駅は無人駅で近くに家があるわけでもなく、完全に観光客のためだけの駅と言うような

感じだったが、なぜかしら駅に売店があった。人気のないところでひっそり営業している

売店が人の温かさを感じさせるいい雰囲気。



 夜になると急激に冷え込んできた。キャンプの楽しみは夕食とたき火だ。

火を見ていると飽きないというか、今でもキャンプ場でたき火をすると、何時間でも

見つめていられそう。友人4人でアチアチに焼けた石に水をかけて

「これが焼け石に水ってやつやな」

すると別の友人がコーヒーをかけて

「俺は焼け石にコーヒー (笑)」

今度はROOKIEが焼けた鉄板にコーヒーをかけて

「ほな俺は焼け鉄にコーヒーや」

なんというか、ちょっとしたことがきっかけでいつまでも会話が絶えないいい時間だった。



 翌日、テントをたたんで帰途につく。いつもそうなのだが、来た路をそのまま帰るのは

おもしろくないというのでさらに奥へ進んで行った。

どんどん登っていって 「どこまで登るんやろう・・・」

と心配したころに分岐点が。そこから下っていく路があった、舗装もしていない林道だったが、

これしかない!!

と思ってみんなで下ってみた。野生のカンというものか。(笑)

その道は亀岡市街地へつながっていく路でバッチリ。(^^)

途中でパンクしたが、工具はフル装備なのでなんの心配もなくその場で修理。

そして亀岡の町へ出て、駅前のデパートの1階にあるパン屋さんでコーヒーを飲んでパンを

食べた。うまかったなぁ・・・



 このこの保津峡ツーリング、その後の自分達の定番コースとなり、亀岡駅前のデパートの

パン屋さんもおきまりの休憩場所となった。(笑)

何回行ったかなぁ・・・



 去年の夏に車で保津峡へ行った時、当時のコースを再現しようとしたが、分岐点から亀岡へ

ぬけるその林道は関係者以外通行止めになっていた。

観光客が大幅に増え、いろいろ問題がおきたのかもなぁ・・・

当時、だれも通らないようなひっそりした林道で、途中に池があって、路の真ん中に座り込んで

池を眺めながらパンク修理していてもまったく人も車も通らないようなところだった。

今は通行止めだが、自転車で行けば通ってもいいやろうなぁ。

さてさて、30過ぎたオッサン、今後自転車で保津峡へ行くことがあるだろうか・・・


                           おしまい


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