04.フォートデニソン


 ホームステイや学校生活、通学も少し慣れてきた頃、休日にシドニー見物をしてみようと「地球の歩き方」の

シドニーのページを見ていた。オーストラリアで一番の大都会のシドニーだけに、「地球の歩き方」の中でも

シドニーについて記述されているページが最も多い。

数あるページの中でたまたま目に付いたのが

「観光客はおろか、シドニー市民ですら出かけたことのないデニソン砦へ行くツアーがあるぞ」

と言う宣伝文句で紹介されていた「デニソン砦ツアー」

他人と違うことを好むタイプの私は上記の言葉に一気に惹かれていった。(笑)

本を見ると、1日に3回このツアーが出ているようで、料金は学割で6ドル。(当時で約480円)

これは安い。(^_^) 休日、早速1人でサーキュラ・キー(フェリー乗り場)へ向けて出発。


シドニー近郊は鉄道とバスが非常に発達して
いるが、サーキュラキーからのフェリーも市民の
重要な足で、運航距離は短いが結構頻繁に
各方面へのフェリーが出ている。
デニソン砦へのツアーはそのフェリーと同じ所
から発着する。

なんか私って結構ガニマタですねぇ。(;^_^A
サーキュラキーはシドニーで有名なオペラハウスと
ハーバーブリッジの間にある港。出航すると
すぐにハーバーブリッジに近づいていく。



ハーバーブリッジ手前にある地域は「ロックス」と
言って100年以上も前の建物も残っているところ。
当時でもすっかり観光客向けの街になっていて
お土産やさんがたくさん並んでいた。
ほとんど参加者がいないツアーだったが
かろうじて数名の参加者がいた。(笑)
ちょっとお願いして写真を撮ってもらう。
まだ英語が全然話せなかった頃だったので
とても緊張した。



デニソン砦へはハーバーブリッジをくぐって行く
のだがそれでもサーキュラキーを出航して15分
程度で着く近さ。
シドニー名物のハーバーブリッジを渡るのでは
なくてその下をくぐると言うだけでもなんか
ワクワクしていた。(笑)
シドニー湾の海上から見たシドニー繁華街。
もう14年も前の写真だが、今はだいぶ変わった
のだろうか・・・



 先の写真の左側へ視点を移した光景。
左端はオペラハウス。右端に小さく見えるのは
シドニータワー。
 ハーバーブリッジと並んでシドニーのシンボルで
あるオペラハウス。

 当初は工期4年、費用700万ドルで完成の予定
だったが、その独創的な構造のため、実に14年
もの工期がかかり、建築費用も当初予定
の14倍にもなる1億200万ドルドルにも達した。



 これがデニソン砦。砦は英語で「フォート」と言う
のでフォートデニソンと言う。
 1841年まで、反抗的な囚人への懲罰のための
独房として使われ、その後一時は他国が海から
攻めてきた時のための砦としても使われた。



 写真ではよくわからないが結構面積は小さく、
端から端まで30メートルくらいか・・・
囚人用の独房と言ってもその気になれば泳いで
本土へ渡れそうな気も・・・(笑)
 デニソン砦にある説明文。
クリックで拡大します。英語に自信がある人は
頑張って訳してみてください。(笑)



 オペラハウスとハーバーブリッジを望む。
あいにくの曇り空でしたが、晴れるとものすごく
キレイな青空です。日本では絶対に見られない
くらい真っ青な空。懐かしいなぁ・・・


 このデニソン砦ツアー、料金が安いものでオーストラリアに滞在していた間に3回も行きました。(笑)
3回目に行ったのはバイクで一周を終えた後で、旅の後シドニーで一緒に住んでいたバイク
仲間と2人で行ったんだったかな。

 シドニー中心部に近いサーキュラキーから出航しているツアーなのにとっても参加者が少ない
マイナーなツアーです。たぶん今でも料金は安いでしょうし、海の上からみるシドニーの町並みや
ハーバーブリッジ、オペラハウスもなかなかいいもんです。興味がある方はシドニーへ行った
際は是非「フォートデニソンツアー」に参加してみてください。(^_^)


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