03.入学


英語学校へ入学

 オーストラリアに入国し、ホームステイに腰を据えてから英語学校の入学までは数日間あった。

その間に学校までの通学方法を教わる。学校の初日くらいはホストファミリーが学校まで

連れて行ってくれるのでは・・・なんて思ってたけど、甘い考えでした。(笑)

ほとんど英語を話せなかったので、本当に自分の力で学校へたどり着くことができるのだろうか・・・

と非常に不安。ホームステイの家を出て歩いて5分くらいでバス停へ、そこからバスに乗って10分〜15分

くらいで駅に着き、電車に乗り換えてからさらに25分ほどでシドニーの中心部へ。学校へは駅を

下りてから歩いて10分ほどと合計で1時間弱程度。

詳細を言うと、シドニー市内のウィロビー地区の「ローズウォールストリート」と言うバス停から

バスに乗り、チャッツウッド駅で「ノースショアライン」と言う路線の電車に乗り換え、「シドニー

セントラル」と言うまさにシドニー市街の中心地の駅が学校の最寄り駅である。



 そして入学当日を迎える。幸い、同じ家にもう1人の日本人留学生のトミーがいて、学校も

同じなので2人一緒に学校へ。2人ともあまりわかっていないとは言え、2人だと非常に心強い。

ホームステイの手配と英語学校への入学手続きは、日本にいる時にジオクラブと言う

留学斡旋所みたいなところへ手数料を払ってお願いしていた。ホームステイのほうはホスト

ファミリーが空港まで迎えにきてくれたので、何にもわからなくてもなんとかなったのだが、

学校への入学の初日は予めもらっていた入学案内を頼りに自力でいろいろ手続きを済ませ

なければならない。授業を受ける建物と入学手続きの建物はだいぶ離れた所にあった。

学校案内の地図を見ながら「こっちかなぁ・・・ ここ曲がるんちゃうか・・・」などと見知らぬ

土地をウロウロと、そしてなんとか目的の建物に到着。しかしここからがまたわからない。

(;^_^A アセアセ

私が英語を学んだ学校は、シドニー工科大学付属の「インサーチランゲージセンター」

と言う学校。5週間で1ターム(一区切り)で私は10週間の申込みをしていた。

5週間ごとに新入生が入ったり、卒業生が出たりするわけだが私が入学した時は4月で

日本では新年度スタートの月のせいか日本人らしき入学生がたくさんいた。もちろん

英語を勉強しにオーストラリアへやってくるのは日本人だけではなく、入学手続きの

ホールには主にアジア系と思われるいろんな国の若者がたくさんいた。

受付のテーブルがいくつかあり、どうも入学のコースごとに受付が違っているようである。

ここで弱った、トミーも私も2人とも自分たちがどのコースに入学することになって

いるのかわからない・・・(;^_^A アセアセ

「ジェネラルコース? アカデミックコース? (・_・?)ハテ」

書いてある文字は読めてもどちらも意味がわからない。(笑)

周囲にたくさんいた他の日本人留学生達とも相談しながら、多分ジェネラルコースだろう・・・

と言うことでそっちの受付に。(笑) ま、これが正解でここはなんとかクリアーしたのでした。

受付を済ませると次は面接、この学校は英語力別に10段階にクラスが分かれていて、

どのクラスに入るのかがこの面接で決められる。

自己紹介してみたり、質問に答えてみたり、今思えばホントに簡単な英会話だったが、

当時の私はチンプンカンプン、それでも自分が持っている能力をフルに出して一所懸命

話してみると、10段階中の下から4番目だったかのクラスに入ることになった。

高校の定期テストで8点と言う、鉛筆頃がしてヤマカンで書いても取れそうな点数を

記録した私なのにまだ下があるのか・・・(笑)

かくして入学手続きは完了し、トミーと2人してホームステイの家に帰宅したのでした。




私のクラスメート。
日本人が4人、韓国人5人、台湾人2人、
香港人1人、タイ人1人、カンボジア人1人、
マレーシア人1人。真ん中の緑の服の人が
先生です。


通学経路

 ホームステイの家から学校まで、一度でも自分で行ってみた経験があるとあとは気楽なもんである。

同じ時刻に家を出て、同じバスと同じ電車に乗ればいいわけで。最初は乗るたびに毎回切符を買って

いたのだが、一週間有効のシドニー市内のフリーパスと言うのを教えてもらい、その方が安上がり

なので早速そのパスを買った。一週間有効なので「ウィークリーパス」と呼ばれていて、パスの色に

よってフリーエリアの広さが違っていて、レッドパスやイエローパス、グリーンパスと言う感じ。

私のホームステイ先はシドニー郊外で、バスはどのパスを使ってもエリア外だったのでバスの

チケットはその都度買い、電車は一番安いレッドパスでエリア内に収まっていた。このパス、

エリア内は鉄道だけでなくバスもフェリーも乗り降り自由で休日に遊びに行く時にも使える

スグレモノ。(^-^) 

フェリーも乗降自由? と聞くといったいどんなに広いエリアなのかと思われそうだが、

シドニーでは湾内で乗船時間が10分や20分程度のフェリーがたくさん運航されていて、鉄道・

バス・フェリーのどれもが移動の足として大変栄えている。

話は戻って、私の通学経路はあの有名なハーバーブリッジも通る。オペラハウスと並んで

シドニーの代表的な建造物で、鉄道と自動車専用道・歩道の併用でそれはそれは立派な

橋である。シドニー湾にかかるこのハーバーブリッジを毎日渡ることができると言うのは

私はとっても嬉しかった。(^-^)



サッパリわかりません・・・(;^_^A アセアセ

 入学手続きの関門はクリアーし、次はいよいよ学校での授業だ。

先生はオーストラリア人、生徒はアジア各国の留学生達。授業はもちろんオール英語で

行われる。まず先生が何を言っているのかサッパリわからない。(;^_^A アセアセ

同じようなレベルの生徒ばかりのハズなのに、なぜかサッパリわかっていないのは

自分だけのような気がする。(^^;; ヒヤアセ クラスメートのうち、私と同期の新入生も

何人かいたが、半分以上はすでに以前からこの学校で授業を受けている生徒のようだ。

英語の試験成績は私と同レベルでも、たとえ5週間でもすでに英語の授業の経験があれば、

だいぶ授業の内容も理解できることだろう。私も5週間後には彼らと同じくらいのレベルには

なっているのだろうか・・・

幸い、クラスメートには日本人が私を含めて4人いて、四六時中なんでもかんでも

尋ねていた。

「なぁ、今先生なんて言うたん?」
「このプリントは何をすればええのん?」
「この単語、どういう意味?」


などなど数えあげたらキリがない。何しろまったくわからないのだ。(ToT)ダー

日本人のクラスメートの1人に

「おまえそんなんもわからんと、よう大学入れたなぁ(笑)」

とまで言われてしまった・・・(;´д`)トホホ 悔しい〜 (T^T)ウルウル



クラスメートのアジア人、みんな気さくで明るいヤツが多い。朝に会うと元気良く

GOOD MORNING ! !  (^O^)/ 授業が終わったら

SEE YOU TOMORROW (^0^)/~~  すぐにうち解けてみんな仲良しになるのだが、

ある日、台湾人の女の子に

「私がいろいろ話しかけてもROOKIEはなかなか理解してくれないから悲しいよ・・・」

って言われた・・・(;´д`)トホホ  すいません、英語サッパリ話せなくて・・・

まぁ、まだオーストラリアに来たばかり、英語が話せなくて当たり前。これから

10週間の学校生活の間にどこまで話せるようになるか精一杯頑張ってみよう。



楽しいランチ

 授業は午前中のみで授業が終わると学校の下のカフェや近くのチャイナタウン、大学の

学生食堂、あるいはマクドナルドとかでランチを食べる。1人だと心細いが私のクラス以外

にもたくさんのクラスがあり、日本人の留学生達は私のようにホームステイしながら学校へ

来ていて、お昼ご飯は自分達で適当に食べるって感じの仲間が多かったので、自然と

日本人同士で集まって一緒にランチを食べに行くようになった。言葉の壁がないので

とっても気楽。(^-^) 

でも英語力を身につけようと思ったらこんなんじゃダメなんやけどね・・・(;^_^A アセアセ

学校は小さなビルの3階、4階だったが、そのビルの1階が喫茶店のようなファースト

フード店のような、まぁそんな感じのお店でそこでカプチーノを飲むのが定番に

なってきた。カプチーノ、それまで一度も口にしたことがなかったけど、結構おいしい

のねん。(^-^) とっても気に入りました。 今でもカプチーノを飲む時はシドニーを思い

出すのですよ。

 シドニー工科大学の付属の英語学校で、大学の施設も利用できたので敷地はやや

離れているが、大学の学食もよく利用していた。日本と同じで安くてボリューム満点。(^-^)

日本の学食ではカレーライスなんて絶対ありそうだが、向こうのカレーは日本のように

とろみがあるカレールーではなく、ラーメンのダシのようなチャプチャプのスープカレー、

それが単品で出てくる。ご飯と食べるにはちょっと物足りないか・・・ それ以前に白ご飯と

言うのがオーストラリアでは食べる習慣がなく、フライドライスって名前の焼きめしのような

ご飯ばかりだった。ま、何にしてもお腹が膨れれば私はそれで満足。(^-^) 昔も今も、

あまり食のこだわりはありません。



 学校からはシドニーのチャイナタウンも近くて、こちらにもよくランチを食べに行ったなぁ。

このチャイナタウン、中国系のお店が多いのはもちろんだが、アジア各国のお店もあり、

またビルの2フロアー全部がいろんなジャンルの大衆食堂の集合体ってとこがあり、

私はいつもそこばかり。(笑) なんせ安いんです。 日本で言うところの大きなショッピング

センター内のフードコートって雰囲気。韓国料理屋のプルコギ(焼肉定食)がおいしくて

何十回それを食べたかしら・・・(笑) 当時、日本円で400円くらいでした。




英語学校のクラスメート達とレンタカーを
借りて日帰りドライブ。シドニーから80kmほど
南にある Wollongong (ウロンゴン)
日本で言う3ナンバーのエスティマと言う
ワンボックスカーを24時間で借りたのですが、
日本円で7000円くらいだったか、日本と
比べるととっても安かったです。(^-^)



課外授業

 学校は土日が休みだったが、隔週の土曜日に何クラスか合同で自由参加の課外授業が

あった。自由参加ではあったがいつもほとんど全員来てたかなぁ。楽しいんです。(^-^)

最初に行ったのは動物園でした。



オーストラリアと言えばカンガルーですが、
さすがに市街地にはいません。(笑)
初めてカンガルーに触ってご満悦。(^-^)

後のバイクツーリングではそれはもう何度も
何度も野生のカンガルーを見ることになるの
ですが・・・



コアラって夜行性なんですね。日中はほとんど
動かないんです。
この動物園ではコアラを抱っこさせてもらい
ました。(^-^)



真ん中の黒い服の女性は隣のクラスの
インドネシア人。とにかく明るい性格で初対面
でも誰にでも話しかけるような人だったなぁ。
今はどこで何をしているだろうか・・・



動物園ですが、少しだけ乗り物もありました。
みんなでジェットコースターに乗ったなぁ。

カメラを向けられると素のままではいられない
ROOKIEです。(笑)
今は恥ずかしくてそんなことできませんが・・・
(;^_^A アセアセ


写真を見ながら書いてると次から次へと当時の記憶がよみがえってきて、まだまだ
書きたいこといっぱい。(^-^) もう少しマメに更新できるように頑張ります。
e(^。^)g_ファイト!! 


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