02.ホームステイ


ホームステイ先に到着

 シドニー空港へ迎えに来てくれたのは、ホストファミリーのうちのお父さんと息子さん。彼らの車で

空港からホームステイ先へ。空港に着いた時は早朝でまだ暗かったが、車で走っているうちに夜が

明けた。段々明るくなるに連れてシドニー郊外の町並みが見えてくる。車窓から見える風景が何もかも

新しい刺激でいくら見ていても飽きない。(^-^) すれ違う車を1台1台見ては、

「w(゜o゜)w オオー! 見たことない車や〜」と感激していた。(笑)



 さて、車に乗ったと言うことは非常に限られた空間の中に自分以外の人といると言うことである。無言の

まま時間が流れるのは自分に取っては非常に辛い。(たぶん相手もそう思っていたのでは・・・)

かと行って英語なんて全然話せない。(;^_^A アセアセ 

留学用の英会話の本を見つつ、とりあえず中学1年生レベルの英語で頑張って名前や、日本のどこから

来たのかなどを話していた。どんな家だろう、どんなファミリーなんだろう・・・といろんなことを想像しながら

1時間弱でホームステイをさせてもらう家に到着。

 アメリカ映画なんかで普通に見かけるような、郊外の静かな住宅地で、門を通ってドアを開けると、

靴を脱ぐことなくそのままリビングへと入っていくと言う感じ。だいたい私が想像していた通りでとりあえず

そこでのサプライズはなかった。(笑) 

 そこの家にその時住んでいたホストファミリーは5人プラス犬が一匹。挨拶を終えると部屋に案内され、

あとは自由行動となった。部屋の窓から外を見る、「あぁ、これがシドニーの風景かぁ・・・」

アメリカ映画の主人公になった気分。(^-^)昼前にホストファミリーが

「もう1人ホームステイの少年が来るから迎えに行って来る」

と。(・_・?)ハテ もう1人? ってことはここの家には同じ日に私以外にもまだホームステイを受け入れて

いるってこと?そんな話は事前にはまったく聞いていなかったのでちょっとびっくり。

しばらくしてまたホストファミリー達が、日本からの留学生と共に帰ってきた。私と共にこの家に住むもう1人の

留学生、名前はトミー(イングリッシュネーム)当時私が23歳、トミーは25歳。 彼と会って最初に思ったのが

「わ〜 日本語で話せる相手や〜 (^-^)」

英語がさっぱりできない私が完全に英語だけの世界に入っていたのは、空港で迎えてもらってから

トミーがホームステイの家に来るまでのわずか半日。(笑)しかし言葉が通じないと言う初めて経験する

世界に身を投じた自分にとっては、その半日はとても長く感じたのだった。

これから先に更新されていくシドニー滞在記をわかりやすくするため、まずはホストファミリーをご紹介。↓


ホームステイ先のリビングで。
左の緑のトレーナーを着ているのが「クリス」
小さい男の子が「ニック」
お父さんが「ビル」
黒っぽい服を着ているお母さんが「ロビン」
一番右でタンクトップを来ているのが私と同じく
日本からの留学生の「トミー」

写真には写っていないが、7歳の女の子の「エミ」
私と同い年の長女の「キアリー」もファミリー。



彼が私と同じ日にこの家のホームステイに来た
トミー(日本人) 
ホームステイ先での私達の部屋は写真のような
感じで、ベッドとローボードだけのとてもシンプルな
部屋。これとほとんど同じ構造の部屋がこの写真の
部屋とつながっていて1人ずつそれぞれの部屋に
入った。

トミーと私の部屋の間には扉はなく、開放的な
雰囲気。



イングリッシュネーム

 日本人の名前と言うのは英語圏の国の人達にとっては発音しにくい場合がよくある。

日本人が異国の人達の名前を正確に発音できないのと同じである。特に私が感じたのが「たちつてと」の

「つ」、この発音は英語圏の国の人達に限らず、日本人以外の人達にとってはかなり難解な発音の

ようだった。例えばアルファベットで「か行」を書くと

KA, KI, KU, KE, KO, となるが「た行」は変則的で  TA, CHI, TSU, TE, TO, となる。これが

TA, TI, TU, TE, TO, なら誰でも発音できただろうになぜかそうはなっていない。

私の本名にはこの難解な「つ」が含まれている。空港で迎えに来てもらった時は私の本名が書かれた

プラカードを持ってビルが立っていたし、私も自己紹介はもちろん本名で名乗ったのだが、相棒の

トミーがイングリッシュネームを使うようなので私も本名ではなく、イングリッシュネームを付けることにした。

さて、なんて名前にしようか・・・と思ったが、

「そうだっ!! 自分には落語の芸名があるや〜ん!! しかもルーキーなんてまさに英語そのものっ!!」

と言うわけで渡豪後早々にルーキーと名乗ることに決めたのだった。



余談ですが、この時の経験から私の子供達には異国の人にも発音してもらいやすい名前を付けたのでした。



 このイングリッシュネーム、私は渡豪して初めてそういうものがあるんだと知ったのだが、日本人に限らず、

中国人や台湾人などアジア系の留学生達は結構自分で考えたイングリッシュネームを使っていた。

逆に日本人は恥ずかしがり屋なのか、私やトミーのようにイングリッシュネームを使っている人は

あまりいなかったなぁ。



キッチンで。
なんかこの写真ほっぺたプクプクに見えますねぇ。
そんなことないんですけど。(笑)

他の留学生達の話を聞くと、調理コンロはどこも
電気コンロが当たり前のようですが、この家はガス
コンロでした。ビルトインの食器洗い機もあったし、
ちょっと裕福なおうちだったみたい。



家の庭先にパンをちぎって出すとカラフルなロリキートが集まってくる。     
あまり警戒心がないのか、手の平にパンを載せると手の上にも平気で乗ってきた。



食文化の違い

 私は和食か洋食かと言えば断然洋食の方が好きである。健康のことを考えると和食の方が絶対にいい

ように思うのだが・・・(;^_^A アセアセ

しかしこのオーストラリアでは当然のごとく毎日3食すべて洋食。(笑)

食文化も日本とはだいぶ違った。日本ではオカズとご飯と言う組み合わせが一般的だが、ホームステイ

先では、主食と言うか、ご飯に相当するものがなくオカズばかり。(笑) スーパーへ行けばお米も

普通に売られているが、お米を白ご飯として食べることはまったくなく、大抵は何かを混ぜて炒めると

言ったチャーハンのような食べ方だった。 ちょっと白ご飯が恋しくなる。(笑)

幸いこのホームステイの家はこれまでにも何人も留学生を受け入れているようで、日本人が

白ご飯を好んで食べることも十分承知していて、夕食では毎日ちゃんと白ご飯を出してくれた。

ありがたや〜 (^-^)

日本では毎日当たり前のように食べているご飯だが、オーストラリア人にとっては、分量きっちり

はかって、何度も水で研いで毎日炊くと言うのは相当めんどくさいって感じのよう。しかも食器

洗いでもご飯は粘りけがあって洗いにくいとか。

「うちでは朝昼夜と毎日ご飯炊いてるよ」

って言うと、ビル(お父さん)が

「ご飯は夜だけでいい、朝はコーンフレークにしなさい」

って。(笑) 私は今現在も毎日3食ご飯食べてますが、外国人から見たらとっても面倒なことを

毎日マメにやってるように見えるんでしょうね。

こうしてホームステイ先での私の主食は朝はいつもコーンフレーク、夜は白ご飯と言うのが

定着した。お昼はどうしたかって? それはまた後ほど・・・

 コーンフレークと言えば、私は日本ではお椀で食べることがほとんどで、最後はみそ汁を飲むのと

同じようにお椀を持って牛乳を飲むと言う感じ。ホームステイ先で毎朝食べるコーンフレークは、

スープ皿のような平べったい皿で食べていた。最初のうちはスプーンでコーンフレークをすくって

食べるのは同じだが、最後の方になって牛乳だけ残っているような状態になると私はいつも

どおりの感覚で皿を持ってズズズ〜ッと。(笑) その時ビルが眉をひそめたような気が・・・

「( ̄□ ̄;)!! しまった、ここは日本じゃない、食器を持ち上げて食べるなんて習慣って

 ないんや〜 (;^_^A アセアセ」


すっごい恥ずかしかったけど、ビルも日本の文化をよく知っているようで、きっとこれまでにも

私のように食器を持って飲んだり食べたりする留学生をたくさん見てきたのだろう。恥ずかしがる

私を見て( ̄ー ̄)ニヤリッ という顔をしていた。(;^_^A アセアセ



次はドキドキ不安の英語学校のお話(の予定・・・)

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