2000/08/27  運開   

昨日、今年の冬1月〜3月の間工事していた現場を通った。

福井県の鯖江市という日本の眼鏡のフレームの90%を生産しているという産地。

そこは 66000ボルトの送電線新設工事で、旅館で寝泊まりしながらの作業だった。

ほんま寒かったわぁ。鉄塔の上って地上にくらべてとても風が強く、肌を刺すような痛さの

冷たい風。髪の毛に樹氷ができそうなくらい。線乗り中に吹雪になった時なんかほんま

「ひぇ〜」って感じ。

もちろん手袋もしてるけど、手がかじかんで指先が思うように動かず、何度ボルトを落としそうに

なったことか。

僕はもともと雪はと〜っても好きなんで、一面の雪景色のなか雪かきから始まる作業は

そんなにいやでもない、むしろ楽しんでるくらい。

冷え切った体を昼休みに暖める。現場事務所のポットのお湯をもらいカップラーメンを食べる。

これがまたうまいねん。同じカップメンでも食べる時の状況でこうも違うものか・・・



・・・そんなことを思い出しながら、その時の現場責任者やった部長と2人で完成した線路の横を

車で走っていた。

  ROOKIE : もうこの線路 運開(運用開始のこと)してますかねぇ?

  部  長 : もうしとるちゃ。

  ROOKIE : この送電線でいったい何軒の家に灯りがともってるんですかねぇ。

  部  長 : 何軒どころやないちゃ、何万軒やちゃ。

  ROOKIE : そう思うとなんかうれしくなってきますわ。これが電気屋のやりがいを

          感じるっちゅうとこですね。


  部  長 : おまえもぉ なかなか電気屋らしくなってきたなぁ。



まだまだ修行中、前途多難のROOKIEでした。


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