2000/7/24 宙乗り器

鉄塔から鉄塔まで電線を伝って移動するということがあるんですが、そのためにある道具が

「宙乗り器」ブランコの板にパイプと車輪をつけたような簡単なものですが、これにのって

移動するのが結構楽しい

(苦しい時もある)電線にはいろいろな工夫がしてあって、風が吹いた時にビュービューと

音がしないようにスパイラルと呼ぶものが巻いてあったり、雪が電線に積もりにくいように

リングが50センチごとについていたり。

ここ北陸では雪が多いんで、よくみたら50センチおきに付いているリングが見えるかも

しれませんよ。

先日リング着け作業があって、電線って3本1組なんで(3相交流)3人いっぺんに乗って

やるんですよ。いつも競争になって、デッドヒートをくりひろげてるんですが、ちょっと遅れぎみ

のやつが先行しているやつに

作業員A : 「おまえのんそれ50センチやなくて60センチくらいあるんちゃうかぁ」

作業員B : 「いや51センチや、そんなん下からみたらわからへんでぇ」

作業員A : 「ほんまかいな」

実際のところは5センチくらいの誤差はよくあります。


街の中で宙乗り器に乗っていると下校途中の小学生が

小学生 : 「おぉすげえ あんなとこに人がおるー がんばれよーー」

作業員C : 愛想よく手を振る

小学生 : 「あの人手振ってくれたでぇ」 と言うと周りの子供達がいっぱい集まってきた。

作業員C : さらに愛想よくするべきか、無視して仕事に集中するべきか究極の選択を

迫られる・・・(笑)

                                             終わり


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