2015/02/07 ほくほく線・飯山線 その1

 1月上旬、青春18切符を使って新潟県の雪深い地方へ日帰りで行ってきました。


乗車ルート 赤線はJR線、青線は北越急行ほくほく線



タイムテーブル    

黄色文字は列車番号で末尾が「M」は電車、「D」は気動車   
(ちなみにここではないが、末尾のアルファベットなしは客車列車) 
 
行 き __   __ ___ 帰 り
石 動 足 滝 __   __
11:22 18:51 31分遅れ
445M 141D
12:07 19:24
富 山 十日町
12:15 19:40 5分遅れ
543M 848M
14:12 20:21 4分遅れ
直江津 直江津
14:18 20:31 34分遅れ
841M 1060M 北越10号
14:53 20:54 34分遅れ
まつだい 糸魚川
15:51 21:17
843M 578M
16:00 22:28
十日町 富 山
16:14 22:34
142D 476M
17:14 33分遅れ 23:06
津 南 石 動
18:32 32分遅れ
170D
18:41 32分遅れ
足 滝



富山と新潟の県境の親不知付近。冬の日本海は波が荒い。
ここは何百年も前から交通の難所で、北アルプスの北端が日本海にまで迫っていて、道を通す
幅もないくらい。狭い所に国道8号線、JR北陸本線と北陸自動車道が通っているのですが、
北陸自動車道はもう通す場所がなかったので海の上に建設されました。
2015年3月開業の北陸新幹線はずっとトンネルで通り抜けます。



糸魚川駅。奥に見えるのが特急はくたかで、右側がJR所有車両、左の赤ラインが北越急行所有車両


糸魚川駅には名物の赤煉瓦車庫があったのだが、新幹線建設に伴い解体された。



糸魚川駅にあった赤煉瓦車庫  2007年3月撮影



新幹線が開業したらこの在来線の「特急はくたか」は廃止されるのでたくさん撮っちゃいました。(笑)



筒石駅、トンネルの中にホームがある珍しい駅。改札口までは長い階段を上っていく。(^。^;)フウ



直江津駅に停車中の北越急行ほくほく線の普通電車。 豪雪地帯を走るので、落雪でフロント
ガラスが割れないようにガードが付いている。



ほくほく線はJR線ではないので18切符では乗車できません。別に切符を買います。
これは車内で買った切符。ワンマンカーなので運転士さんから買います。



車掌さんはいないので、無人駅で降りる時はバスのように一番前から降りて、運賃箱に切符を入れます。



ほくほく線には豪雪地帯ならではのいろんな工夫があり、この高架橋も雪が積もらないように
線路の両側は下まで筒抜け。左側には柵もない。



ほくほく線は線路にも大きな特徴があるのだ。これは通常の在来線のポイント部。日本全国
ほぼ99パーセントこの形式。赤丸の中のレールのクロス部分に少し隙間がある。



これはほくほく線のポイント。特急はくたかが在来線最速の時速160kmで走り抜けるので、高速
通過が可能なように「ノーズ稼働式ポイント」って言う、新幹線と同じ種類のポイントが使われているのだ。
この写真では分岐側(カーブしている側)にポイントが向いているが、はくたか通過時は直線側を
時速160kmで通過する。



ほくほく線の駅はほとんど無人駅なんですが、このまつだい駅は、駅員こそいないものの、道の駅
併設で売店があるのでちょっと降りてみた。



普通の信号は青が1灯しかないが、このほくほく線では時速160kmを出せる合図として青が2灯
点灯する信号がある。グリーンが2灯なのでGG信号と呼ばれている。
もうすぐはくたかが通過するのでGG信号が点灯している。



時速160kmでまつだい駅を通過する「はくたか」 



冬期は豪雪で道路も寸断されてしまうこの地域で、鉄道建設は昔からの夢でした。
1968年にほくほく線建設に着工、途中で工事中止があったり、トンネルの難工事があったりと
実に29年もの歳月を掛けて1997年に開業。 雪に対する数々の対策がなされており、
このほくほく線は日本一の豪雪地帯を走る路線でありながら、雪での運休はまったくありません。



まつだい駅にお土産屋とレストランが併設している建物があったようなので行ってみたけど
残念ながら本日休業・・・(ToT)ダー



まつだい駅に併設の道の駅まつだいの売店。改札を出てすぐ左にある。生鮮食料品もあり、
住民の利用も結構ありそう。



地元のお酒買っちゃいました。 (*^¬^*)ウィーッモウイッパイ 移動中もお酒を飲めるのが
鉄道旅行のいいところ。(^_^)



最近「生七味」ってのが流行ってるようで、つられて買っちゃいました。右の「ちょっぴり激辛」は
店員さんのオススメ。ご飯が進む〜 (^_^)



まつだい駅の駐車場に除雪でできた雪山。2階建ての奥の建物と比較してもその大きさが
わかるかと。すごい雪の量だ・・・。



この地域では比較的大きな町、新潟県十日町市の十日町駅。右の高架がほくほく線。



駅前には商店街があり結構賑わっている・・・??



ここからはJR飯山線に乗り換えて、津南駅へ向かいます。 たった1両だけ、うーんローカル。



青線がほくほく線、赤線がJR飯山線。緑丸は今回の目的地の津南駅



飯山線で十日町駅を出てすぐの様子。線路の両脇には列車の窓以上の高さまで雪が積もっている。
こんな雪深いところをよく走っているもんだ。



十日町を出てわずか駅3つ分進んだところで大雪のため列車が立ち往生・・・( ̄□ ̄;)!!
今日の目的地の津南駅では、滞在時間わずか26分間ですぐに折り返してギリギリ今日中に終列車で
帰宅できる計画やのに、これはもしかしたら今日中に帰宅できないか・・・(;^_^A アセアセ



立ち往生してどうなるかと思ったものの、33分遅れでなんとか津南駅に到着。
線路がすぐに見えなくなるくらい強い降りでした。帰りのことは後で考えるとして、とりあえず
津南駅を楽しもう。



自分が乗ってきた列車を見送る。無事に長野まで着けたのだろうか。



なぜこの津南駅に来たかと言うと、この駅には温泉があるのです。改札口を出て徒歩5秒。(笑)



駅の売店が温泉の番台も兼ねてます。大人500円。寒い夜には温泉が最高やね。(^_^)



2階にある温泉に上っていく階段の途中に鉄道マニアが喜びそうな物が展示されていました。
1982年から鉄道旅行を始めた自分にとっては懐かしいものがいっぱい。(^_^)



駅舎内にある蕎麦屋さんにて夕食。そばづくしで美味しかった〜(^_^)



セットについていたそばがきは醤油で味付けしてあったのですが、きな粉味のそばがきも
追加でいただきました。どっちもウマイ。(^_^)



津南駅の駅舎、豪雪地帯のせいか入口自体がかなり高いところにあり、温泉はその上にあります。



帰りの列車も雪の影響でかなり遅れているよう、どうせ待っていても暇やし、帰路と反対向きの列車が
やってきたので反対方向に2駅だけ行ってみました。



足滝駅で降りてみた。駅の周囲はまったく何にもない無人駅で、ここで降りたのも自分1人。
駅のホームは除雪されてなくてジャンジャン降る雪で新雪が30センチくらい積もってた。
列車から降りた瞬間膝までズボッ、降りる時に切符を見せた運転士さんと、ドアのすぐ近くに
座っていた他のお客さんからも思わず吹き出すくらいの状況。(笑)



足滝駅を降りた直後。



こんなこともあろうかと、ロングスパッツを持参していたのだ。ぴーす V(^0^)
高校1年の時に買ってから30年近く使っている愛用の品。



すべすべの駅のホーム。線路ももう真っ白。



足下の雪をちょっと払ってみました。気温が低くて今降ったばかりの雪なのでサラサラ。



ホームの待合室内。除雪機が置いてあるので誰かがたまに除雪に来るんでしょうね。
座布団も置いてあるし、駅寝してみたくなるような駅でした。



帰りの列車がやってきた。



夜7時前なんですが、ご覧の通りほぼ貸し切り。こんなに乗客が少ないのに廃止にならない
のは、豪雪地帯での重要な交通手段だからかな。



18切符で普通列車だけでは絶対に今日中に帰宅できなそうだったので、直江津〜糸魚川の間
だけ特急列車に乗車。もちろん乗車券と特急券が必要です。
そうして23:06になんとかスタートの石動駅に到着。
夜勤明けで着替える暇もなく帰宅後に作業服のままで石動駅に直行して、ほぼ12時間
列車でウロウロしてたんでもうフラフラですが、めいいっぱい遊んだ充実感。(^_^)


青春18切符、とってもお得ですね。鉄道好きな人にとっては、列車に乗っていること自体が
楽しいので、移動に時間がかかることはまったく苦にならないのだ。(笑)


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