2012/09/30 自転車改造

 うちの次男は来年から中学生、今まで乗っていた子供用の自転車のままと言うわけにも
いかないので、ウチの物置で眠っている自転車を再生して長男に使わせ、長男が乗っている
自転車を次男にスライドさせることにしました。 

 物置に何年も放置していた自転車、タイヤはひび割れし、変速用のレバーも壊れ、ワイヤーも切れて
いたりとそのままでは走られないので、結構手入れが必要。長男に自転車整備の知識と技術を
教えつつ、不動自転車の再生を行いました。


 右に2つある黒いのが、シフトとブレーキのWレバー。右手の方で前ブレーキと後ろの変速機、左手で
後ろブレーキと前の変速機を操作できます。

元々は後段は8段変速だったのですが、今は9速が主流で8段のパーツはもうほとんど売られていません。
Wレバーも9段用を購入したので、それに合わせて後段のスプロケットとチェーンも9段用にせざるを
えないので、合わせて買いました。(出費がイタイ・・・) 

 チェーンは8段用と9段用では幅が違うので、互換性がないのですよ・・・。



これが古い8段のスプロケット、まだまだ使えるのですが、シフトレバーが9速用なので、これも
9速のスプロケットに交換です。 

 実はディレイラーハンガーもポッキリ折れてしまってます。_(^^;)ツ アハハ


 スプロケットを外すのには特殊工具が必要。 手に持っているのは「フリーホイールリムーバー」です。



スプロケットの真ん中に先のフリーホイールリムーバーをセットし、右手のスプロケットリムーバーで
空転しないようにしつつ、左手のスパナ(モンキーレンチでもよい)で緩めます。



スプロケットを外した状態。 8速と9速のスプロケットの厚みは同じです。つまり9速の方が1段あたりの
幅がちょっとだけ狭いってこと。だからチェーンも9速用はちょっと幅が細いのですよ。



作業しているとちょうどリアディレイラー(後段変速機)が宅配便で届きました。中古ですが、
シマノ社製のデオーレXTって言うかなり上位のグレード。うちのボンには贅沢すぎるパーツ。(笑)



これがディレイラーハンガーです。右側が折れた方。
小さなパーツですが、これ1つで2000円くらいします。(*_*)



その名の通り、ディレイラー(変速機)をフレームに取り付けるための金具。自転車によっては
フレーム本体にディレイラー取り付け用の金具が溶接されて一体化しているモノもあります。



先ほどの9速のスプロケットを装着した後輪を自転車にセット。



リアディレイラーを取り付けた状態。まだチェーンはかかっていません。



新しいチェーンはそのままでは長過ぎるので、チェーンカッターで切って長さを調整します。
つなぎ目のピンを押し出してチェーンを切り離すのですが、ピンを出し過ぎるとポロっと抜けて
しまうので、ちょっとだけ残った状態までにしておくのがミソ。



続いてハンドル周りの組み付け。まずは古いパーツを全部外すと。



新しく購入したWレバー、次にグリップ、最後のバーエンドを取付。仮締めの状態でサドルに
跨って乗車姿勢で自分の握りやすい角度に調整し、それから本締めします。



左右のWレバーで前後ブレーキと前後変速機の4本のワイヤーが出ているので、1本ずつワイヤーを
張って調整していきます。写真は後ろブレーキのワイヤーを張っているところ。



これはフロントディレイラー(前段変速機)のワイヤーを通すところ。



リアディレイラー(後段変速機)のワイヤーと通して変速機につなぎます。



ワイヤーの先端は尖っていて刺さったりして危ないので、キャップを取付ておきます。



ワイヤーの先端にエンドキャップを付けたところ。ペンチでギュッと挟むだけ。



リアディレイラーも取付、チェーンも長さを調整して張り終えました。(^_^)  前後とも変速の時は
かなりの精度で変速機が動くので、ワイヤーの張り具合の調整はかなりシビアに行います。
ワイヤーが張りすぎていたり、逆に緩かったりすると変速してもシャキッと1段ずつ変速せずに、
ギヤとギヤの間ぐらいにチェーンがかかってガリガリ音がするんですよ。



さらに追加のパーツも届きました。ウチは田舎なもんで全部通販です。(笑)
左の黒いのがセンタースタンド、上の赤い箱はチューブ、青い箱に黄色いラインのがタイヤ、
右の赤い2つはヘッドライトとテールランプです。

タイヤは幅が1.25インチのスリックで、MTBとしては1番細いくらいかしら。ブロックパターンの
ボコボコの太いタイヤは見た目はワイルドですが、舗装路走るには全く向いてないので、
うちの自転車はみんなツルツルタイヤです。



 古いタイヤはひび割れしててもう使えないので、まずはタイヤを外すところから。
うちのボン、初挑戦。



パンク修理はしたことがあったので、タイヤを外すのはまぁなんとか自力でやってました。



新しいタイヤをハメていきます。まずは片面だけリムに入れていくと。



この状態で次はチューブを入れます。



 新品のチューブはぺったんこなので、チューブを入れた後にちょっとだけ空気を入れてやるのがミソ。
チューブがキレイに入ったらタイヤをハメていきます。最後の方は固いのでタイヤレバーを使って
入れるのですが、レバーでチューブを噛まないようにするのがウデの見せ所。



 一般市販のママチャリとは違って灯火類も反射材もなんにもついてないので、安全のために
ヘッドライトを装着。今時のモノはLEDで電池も長持ち。(^_^)



後ろもLEDランプです。点滅と点灯の2段階できます。



 新しいパーツをすべて付け終えて試運転してみたら、ブレーキのところからヘンな音が・・・(・_・?)
よく見たらホイールが若干ブレていました。これからブレを直すんですが、これはかなりのウデが
必要です。ボンにも覚えてもらいましょう。(笑)



 この丸い工具、ニップル回しって言います。これでスポークの張りを調整してホイールのブレを
修正していくのだ。



 真ん中が今回再生した自転車、左は長男から次男に引き継ぎ、右が私のです。3台とも
フレームはアメリカのGT社製。元々タネ車がGTなんですが、右の2台はパーツがごっそりと
変わってるんで、買った時から付いてるパーツはほとんどありません。(笑)


 その昔、中学3年の時から高校卒業までに2台の自転車を乗り継いだのですが、2台とも
粗大ゴミから拾ってきた自転車でした。(笑) 当時覚えた整備知識が今も役に立ってます。(^_^)
うちのボン達にもいろいろ覚えてもらいたいところですが・・・。


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