2012/08/29 槍ヶ岳〜西穂高岳 縦走 その2



黄線が縦走2日目の8月27日(月)に歩いたルート


 生まれて初めて山小屋と言うところに泊まったROOKIEですが、特に緊張があったわけでも
ないのにあまりよく眠れませんでした。\(~o~)/ふあぁぁ 


山小屋の朝はとっても早いです。午前3時過ぎにはもうゴソゴソし始める人も・・・(ちょっと早すぎでは)
早出早着が山歩きの基本なんで、ほとんどの人が5時台には出発します。



雲海を眼下に日の出を見るのは初めて。
キレイやなぁ〜  この景色だけでもここまで来たかいがあるよ。うんうん(^-^)



これから向かう大キレット・北穂高岳方向、岩肌が赤く焼けてこれもまたウットリする眺めでした。



南岳小屋の朝食。ここでもお茶をたくさん飲みました。(笑)



チェックインの時に注文しておけば、弁当も作ってもらえます。1000円なり。



さぁ、北アルプスの核心部へ出発だぁ〜 めっちゃいい天気で絶好の登山日和。(^_^)
南岳小屋出発 5:55



南岳小屋を出てほんの5分ほどだけ登ったあと、標高3000mから2820mへと180mもの高低差を
すごい勢いで一気に下っていきます。



この稜線を向こうへと今日歩くのですが、写真真ん中あたりの登りがとても厳しそう。
あんなとこ登れんのん?? あれが有名な大キレットかな。



私の後ろから下りてきている人がいたのでモデルになってもらいました。(笑) まずは鎖場。



この壁のど真ん中を下りて来たのですが、振り向いて見るとこれはなかなかの迫力。
上の写真をクリックすると拡大画像になります。画像内に人が10人くらいいるのがわかるかな…。



朝、山小屋を出発する時間はみなさん大差ないので、今日は他の人達とも結構一緒に
なってて険しさがわかる写真が撮りやすい。(^_^) 



大キレットの次の難所、長谷川ピークです。ここのてっぺんを通らないと奥穂高岳へ行けません。
Y(>_<、)Y ヒェェ!  この写真も上の方に2人いるのがわかるかな?
上図の青丸地点



長谷川ピークの頂上付近。 下りている人がいますね。



どっちに落ちても助からないな・・・



昨日から歩いて来た稜線を振り返って。 向こうの方に見える尖っているのが槍ヶ岳。
こんなに歩いて来たんやなぁ・・・。


実は・・・ 大キレットと長谷川ピーク、事前に調べて難所であるとは知っていたのですが、
いつ越えたのかよくわからないままに通過してしまった。(;^_^A アセアセ

今回アップしたページの写真のコメントを書くにあたって、インターネットで大キレットと長谷川ピークの
画像検索で調べまくって、「この写真のところがそうかな・・・」なんて考えながらコメント
つけました。_(^^;)ツ アハハ

以前、送電線建設業に就いていて、高所に対する恐怖感がまったくなかったので、思っていた
よりも怖くなかったからかなぁ・・・
高所で空気が薄いから思考がよく働かなかったと言うことにしておきます。(;^_^A アセアセ


北穂高小屋に到着。雲上のテラス、絶景です。こんなとこでのんびり座って休憩できる
なんてなんとも贅沢。(^_^)   北穂高小屋 8:00
青丸地点



小さな小屋ですが売店にはいろんなモノが売られていました。ここでしか買えない北穂高の
名前が入ったグッズがいっぱい。でもメッチャ高いです。(笑) 



マグカップやキーホルダーも北穂高の名前が入っていて、いい記念になりそう。



槍ヶ岳をバックに雲上のテラスで記念撮影。 グー! (^O^)g



こんな感じです。 一度は泊まってみたいな。



北穂高岳山頂 3106m  写真右下の方にちらっと見えるのがさっきの北穂高小屋なんで、
小屋から山頂まではほんの数分です。



遠くに富士山が見えたよ〜 ホントいい眺めだなぁ。



北穂高岳から200mで北穂分岐。涸沢の方へ下りると上高地へ行きます。私は奥穂高岳へ。



岩の隙間からこんな花が咲いてました。高山植物全然わかりません・・・(;^_^A アセアセ



すごい古そうな看板。 「北ホ」と「奥ホ」って書いてあります。



涸沢(からさわ)岳頂上 標高3110m
右図の青丸地点



本日のお宿、穂高岳山荘が見えた〜 \(^o^)/ワーイ



穂高岳山荘到着。大きな山荘で人もいっぱい。 時計を見たらまだ10時15分。
南岳小屋からこの穂高岳山荘までの標準コースタイムが6時間ちょうどのところを、4時間20分で
来たんで結構早いペース。 

しかしここで泊まるのにまだ10時15分って・・・(~ヘ~;)ウーン あまりにも暇だ。かと言って次の
山小屋の西穂山荘まではコースタイムが9時間もかかるんで、今から行っても日没には
間に合わなさそうやし、馬の背やジャンダルム越えの難関ルートを今から9時間もかけて
行くのはさすがに無理。

じっとしているが苦手なワタクシは、地図とにらめっこし、前穂高岳に行ってみることにしました。
コースタイムは往復5時間30分。今からならまぁ明るいうちには戻ってこられるはず。
ザックの中身のうち、最低限必要なモノ以外は山荘の自室に残し、軽量化して前穂高岳へ
向けて10時35分 出発。 



穂高岳山荘から南はいきなり急登から始まります。 天気がいいんで布団干してた。



途中、奥穂高岳の山頂も通るのですが、写真撮影で行列ができていたので、どうせ帰りも通るしなぁ
と言うことでパス、トットコトットコ休まず歩き続け、12時55分に前穂高岳山頂到着。 標高3090m
他に誰もいなかったので、石の上にカメラを置いてセルフタイマー。
カメラの向きを合わせるのが難しい・・・(笑)
上図の青丸地点



貸し切りの山頂だ〜 \(^o^)/ って、こんなに天気がいいのに貸し切りってことは、
ホントはもっと早い時間に来て折り返してないとイケナイってことよね・・・(;^_^A アセアセ



向こうの方にちらっとだけ見えるのが穂高岳山荘。今から左手の山のてっぺんを越えて
あそこまで戻らないといけないのね・・・(^。^;)フウ



上高地方面がよく見えました。6月に子供達連れて来たなぁ。今度上高地に行ったら梓川に
かかる河童橋から「お父さん、向こうの方に見える山に登っててんで」って言ってやろっと。(笑)



前穂高岳の山頂でちょっと遅めのお昼ご飯。
今朝南岳小屋でもらった弁当、ちょっとタクアンがずれてるけど、煮魚と揚げ餃子に鳥唐揚げが
入ってて美味しかった。(^_^) 煮魚の味付けが濃いめで、汗をいっぱいかく登山者向けに
よくできてる。 弁当を食べ終えて 13時10分に前穂高岳下山開始。



また来た道を戻ります。 さすがに疲れてきた・・・(^。^;)フウ この前穂高から奥穂高へ戻る
途中、大きなザックを背負った白人系の異国の方に追いついたので、英語で話しかけて
みたら結構むこうも明るい人で、話が弾みました。イギリスのウェールズの人でして、
山の話をしてたら、イギリスで山の高さで僅差で他に負けるのが悔しくて、地元の住民がみんなで
石を山の上に運んで3メートル標高を上げたとか。ホンマカイナ・・・(笑)



奥穂高岳まで戻ってきた。穂高岳山荘ももうすぐだ〜 行きと比べるとかなり人が少なくなってた。 上図の青丸地点



日本第3位の高峰、奥穂高岳山頂にて記念撮影。グー! (^O^)g  標高3190m



ジャンダルム(一番高いところ)    待っててくださいね〜 明日行きますから。



15時25分、穂高岳山荘に戻ってきました。 往復4時間50分 コースタイムが5時間30分なんで
まぁそれなり。2日目の午後ともなるとホント足が辛くて・・・。

先ほどのイギリス人、16時くらいにここに来たけど、北穂高小屋まで行くって・・・。2時間半くらい
かかるし、かな〜り険しい道やけど無事に着けたかなぁ。



今回のお部屋はこんな感じ。右手は2段になっていて、チェックイン時は
「布団1枚に2名でお願いします」って言われてたけど、夕方になって宿泊者の数がそれほど
増えなかったので1人1枚になりました。\(^o^)/ワーイ



穂高岳山荘から眼下に見えるのが涸沢、ちょうどこの時に涸沢フェスティバルって言うイベントが
行われていてすごいいっぱいテントが見えました。



お待ちかね夕食タイム (^_^)  ご飯も味噌汁もおかわりしてモリモリ食べちゃいました。(笑)



大きな山荘で、1階部分の休憩スペースもゆったりしています。 昨日もそうでしたが、
山小屋の照明って最近はあまり見ることもない電球っぽいのが味があります。



昨日の南岳小屋は座敷に座っての食堂でしたが、こちらはイスにテーブル。宿泊者が多いようで、
食事時間が3回に別れてました。私は10時過ぎにチェックインとかなり早い方だったので、
食事も最初のグループでした。



穂高岳山荘の部屋割。自分が泊まったのは白馬岳。ちなみにこの「白馬」長野県の地名ですが、
麓の町の名前は「はくば」で、山は「しろうまだけ」って言うんですよ。知ってた?



涸沢フェスティバルのイベントとかで、20時15分〜15分間だけ山荘を全部消灯して、
山荘前の広場にたくさんのローソクが灯されました。 氷でできた器、真っ暗だったんで、
全体写真は上手に撮れなかったですが、幻想的でキレイやったなぁ〜

ところでこの日、私よりも先にチェックインして、私と同様、大きな荷物は山荘に残して軽装備で
10時過ぎに出かけて行ったカップルがいたのですが、夜8時になっても戻って来ない・・・。
これって遭難では・・・。心配なので山荘のスタッフに
「こんな時間なのに2人がまだ戻ってないんですけど」って言うと、隣の山小屋からの連絡で
ヘッドランプが2つ見えたと。おそらくその2人でしょうと言うことで待っていたら、20時20分くらいに
戻ってきました。

ワケを聞くと穂高岳山荘から北穂高岳に向かったけど、ルートがあまりにも険しくてこんな道をまた
戻るのがイヤだってことで、北穂分岐で一旦山を下りたそうな。そしてものすご〜く遠回りして
また穂高岳山荘に戻ってきたのでした。 行った道をそのまま戻れば往復しても5時間も
かからないくらいだったのに、わざわざ下山してすごい遠回りをしてまた登ってくるって・・・。
まぁ、無事で何よりでしたけど。

北アルプスの稜線のルートはマップにも険しい旨がいろいろ書いてありますし、陽が暮れた
後に3000m超のルートを歩くなんて無謀過ぎます。技術と体力に見合った山行をしないと
ニュースで名前が出ちゃいますよ・・・。


8月27日
南岳小屋 05:55
北穂高小屋 08:00
穂高岳山荘(着) 10:15
穂高岳山荘(発) 10:35
前穂高岳 12:55
穂高岳山荘 15:25


明日はジャンダルム、怖い道はまだまだ続く・・・(笑)
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