2011/10/17 槍ヶ岳 日帰り登山 その4
ここからは下山の様子です。 |
名残を惜しみつつも、明るいうちに下山することが目標なので、槍ヶ岳を後にした。 10:52 |
飛騨乗越から見た下山方向。朝方登って来た同じ道をまた下りるのだ。 ここをスキーで下りたら気持ちいいだろうなぁ・・・。 |
おそらく10月3日の寒波で降った雪が少しだけ残っていたと思われる。 剱岳はその時の 積雪が多く、10月の3連休はおそらく登頂不可能だったと思われる。 |
登山時は写真に撮らなかったが、影の部分には結構残っていた。ちなみに登山時は霜柱も たくさん出ていてホントに寒かった。 今は逆に日が当たり、気温も上がって下山していると 少し汗ばむくらい。 |
朝はたくさんいた他の登山者達も午後になるとかなり減ってきた。今から登る人もいたが、 おそらく今日は山小屋泊であろう。 11:48 |
森林限界より下は樹木が多くなり、ルートもハッキリしている。 しかし足場が悪いのは ず〜っと続いた。 |
槍平のテント場。今も残っているテントは、槍ヶ岳にアタックしてまたここに戻ってくる人達 だろうか。 12:51 |
全然人がいない。 |
槍平小屋の裏の広場。 |
槍平小屋の中に入ってみた。いろんな物が売られていて、見ているだけでも楽しい。 |
小屋のスタッフだろうか、屋根の上で三味線??みたいな楽器を弾き、歌を歌っていた。 風情があっていい感じだな。 |
登山時は霜が降りて凍っていて滑りやすかった木道も、日中は気楽に歩ける。 |
汚染の原因が何もない川はどこまでもキレイだ。太古の地球はどこもこんな川だったんだろうな。 |
沢の横断は迷い安いので白ペンキでマーキングがしてあるのを頼りに進む。 夜間は迷いやすいので注意が必要。 |
大木が倒れて道をふさぐ格好だったが、誰かがチェーンソーで切断して通りやすいように してくれたようだ。ありがとうございます。 |
はがれた靴底が捨ててあった。この靴底の主は大変だったことだろう。でもちゃんと 持って帰ってね。 |
このルートはノドが乾けばいつでもノドを潤せる。 あんまり水を持って来なくてもよさそう。 |
朝方に迷いそうになった滝谷避難小屋の前の沢。帰りは結構わかりやすい。 13:33 |
切り立った岩がそびえ立つ滝谷。ここから登って行く人もいるのかな。 |
ピンクのテープは結構細かく配置されていてありがたい。 |
豊富な水を見ると、いつも水に飢えていたオーストラリアでの旅が頭に浮かんでくる・・・。 |
この沢の水ってどこから流れてくるのだろう。 |
滝谷避難小屋の内部。避難小屋も山小屋にも泊まったことはないが、こういう所で寝袋で 寝るのも結構楽しそう。 13:39 |
この扉は向こうに部屋があるのではなく、扉の向こうはそのまま外です。 左の隅っこに焼き鳥の缶詰の空き缶とカップ酒の空き瓶が置いてあった。マナーの悪いヤツ には困ったもんだ。(-_-メ) |
この小屋が満員になることもあるんだろうなぁ。 |
「緊急避難場所に付き キジ打ち等禁止」って書いてある。キジ打ちって何のことか わかりますか? 用を足す事を男性ではキジ打ち、女性では花を摘むと優雅に言うんですよ。 14:01 |
ゴツゴツした路面がずっと続く。底が固いしっかりした登山靴がこういう所で大活躍する。 |
こういうちょっとした作品が登山者にとっては大変ありがたい。 |
木道の材料もかなり大きいが、ここまで運ぶのも大変だったことだろう。 |
早朝、まだ真っ暗な時に渡ってきた白出沢の一本橋まで戻ってきた。 14:30 |
10月の3連休で山小屋も店じまい。 |
今朝渡った時は真っ暗で不気味だったが、日中に見て見るとどうってことはない。 この橋を渡った先からは、車も通れるような林道になる。 |
あんな高いところまで行ってたんだなぁとあらためて思う。 |
ここ、登山時は手前から左方向へ進んで行く。写真の左に見えるのがさっきの一本橋。 |
林道はこんな感じ。前方に下山者発見。 |
こんな感じの林道が延々と5kmも続く。(^。^;)フウ |
沢を渡って右方向へ。 |
穂高平小屋に到着。 ここも今日で営業終了。明日以降は無人の避難小屋として 利用できるようだ。 |
登山時にも書いたが、穂高平小屋からは林道を進まずに、細い登山道を進んで行く。 知らないと林道をそのまま進んでしまい、大変遠回りなので是非ここは近道の 登山道を進みたい。 |
穂高平小屋から新穂高温泉への近道の登山道。道幅が狭いので夜は要注意。 |
一気に登山口まで下山してきた。(^。^;)フウ 新穂高温泉までもうすぐだ〜 15:27 |
近道から林道に合流する部分。ここも登山時で夜だと見逃してしまうかも。 |
ホントは紅葉も楽しみにしていたのだが、先の積雪と強風で落葉したり茶色く変色したりして 今回は全然紅葉が楽しめなかった。新穂高温泉の近くで、キレイに色づいた木が植えられて いたのでとりあえず撮影。_(^^;)ツ アハハ 15:36 |
新穂高温泉のバスターミナルで下山届けを提出し、車を停めた深山荘の無料駐車場へ向かう。 登山時は何も考えなくてもただ登って行けばよかったので、迷わず行けたが、真っ暗で道の 様子を覚えておらず、「(・_・?)ハテ 駐車場への近道ってここやったっけ?」と迷ってしまった。 実は新穂高温泉のバスターミナルで下山届を書いた直後、偶然にもウチの近所の方と出会い、 駐車場までご一緒させていただいた。 その方がこの駐車場への近道を覚えていたので 難なく駐車場にたどり着くことができました。 |
無事下山してきました。(^。^;)フウ よく歩いた。 |
今回の登山の1ヶ月ほど前に登山靴を新調した。モンベルの「タイオガブーツ」 ビブラムソールにゴアテックスと、軽登山靴としては申し分のない装備。定価13200円と 登山靴としては安い部類だが、なんと通販で送料込みで5280円でゲット。 お得感満点。(笑) |
これが靴底のパターンとして有名なビブラムソール。ガッチリしていて岩場でも滑りにくく、 とっても頼もしいのだ。 今まで履いていた登山靴は、キャラバン製のグランドキングと言う、ハイグレードの靴だったが、 購入時にピッタリサイズを選んだのが大失敗で、いつも登山の後半で足が痛くなっていたのを 教訓に、今回はかなりゆったり目のサイズの靴を購入。登山にはそれがピッタリと言うことが ようやくわかった。往復30km、12時間超の長丁場にも関わらず、最後まで靴擦れもマメも 足が痛くなることも一切なく、こんな快適な登山は初めて。やはり靴選びは重要です。 |
今回初めてトレッキングポールと言うのを使ってみた。ブラックダイヤモンド製の「トレイルコンパクト」 ポールの伸縮は回転させて固定するのが一般的だが、ブラックダイヤモンド製のポールは フリックロックシステムと言って、レバーで固定する方式。とても使いやすい。(^_^) トレッキングポールを使ってみて、なんて楽チンなんだろうとものすごい衝撃だった。 ハッキリ言って、ポールなしでの登山と比べるとムチャクチャ楽です。逆に言えば、一度 これで楽を知ってしまったら、ポールなしでは長丁場の登山は厳しいかも。 とにかくそれくらい印象に残る程の効果がありました。トレッキングポール、オススメです。 |
今日1日大活躍したブラックダイヤモンド製のポール。もう手放せない。(笑) |
場所 | 往路時刻 | 標高 | 復路時刻 |
新穂高温泉 | 03:16 | 1090m | 15:40 |
穂高平小屋 | 04:07 | 1340m | 15:03 |
白出沢 | 05:02 | 1532m | 14:31 |
滝谷避難小屋 | 06:03 | 1764m | 13:36 |
槍平小屋 | 06:53 | 1990m | 12:51 |
千丈乗越への分岐 | 08:17 | 2550m | 11:48 |
飛騨乗越 | 09:18 | 3010m | 11:15 |
槍ヶ岳山荘 | 09:30 | 3060m | 10:45 |
槍ヶ岳山頂 | 09:55 | 3180m | 10:35 |
新穂高温泉を出発してから戻ってくるまで12時間24分、往復の距離は29.4km 新穂高温泉から駐車場まで 含めると、今日歩いた距離は30km以上。昨日・一昨日と自転車で琵琶湖一周した次の日にしては よく歩けたと思う。(笑) これもやはりいい靴とポールのおかげか。 3晩連続車中泊だったので、10日(月)の夜は久しぶりに布団でぐっすり眠りました。 (-_-)zzz 槍ヶ岳は日本100名山の中で日帰り難易度が4位だとか。ちなみに地図に載っている参考コースタイム では、往復18時間20分です。 このルートは水場が豊富なので、あまりたくさん水は持って行かなくてもいいと思います。 カラのペットボトルを予備で持って行けばいいかも。 スマートフォンのGPSと地図が大活躍しました。 auは山頂ではバッチリ通じました。 |