やはりこの道はタダでは通してくれなかった。
未舗装路を走っていると、運悪く形の悪い石を踏めばパンクすることがよくある。
炎天下でのパンク修理はかなりの重労働だ。しかしこっちの都合ばかり
言っていられない、直して進まないことには水も食料も手に入れられない。
わずかな陰を探してそこに陣を取り、バイクの下に石を置いて前輪を浮かせ
タイヤを外し、タイヤレバーでホイールからタイヤを外しチューブを出して
空気をパンパンに入れ、手の感覚や音で穴の開いた箇所を探す。
気温は40度以上。この話を日本ですると
「うっそ〜 いくら暑いかしらんけど40度なんてちょっと大げさやろう」
とよく言われるが、そう思う人はこの道で自分でパンク修理をしてみてほしい。
ここで冷たいビールでもあれば、世界一うまいビールを経験できるに
違いない。(笑)
相棒は麦わら帽子をバイクに付けて走っていた。最初それを見た時は
嵩張るし風ですぐに飛ばされそうなんて思っていたがこれがかなりの
スグレモノだった。
ツーリング日記の方にはここで私が写っている写真が出ているが、写真館
では割愛させていただきます。


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