2008/10/04 豪雨の爪痕


バイクを所有しているものの、5ヶ月も前に自賠責保険が切れたままほったらかしでした。
(;^_^A アセアセ
たまには乗らないとバイクの調子も悪くなりそうですし、今日は天気もよかったので、
ようやくですが、自賠責保険にまた加入し、ウチの近くの林道へ。(^_^)


前回最後にガソリンを入れたのはたぶん去年の秋。
(;^_^A アセアセ 実に1年ぶりのガソリン補給です。
 ウチから30分も走ると山になります。
ここは縄ケ池と言うところへ行く林道。
7月29日に近隣に大きな被害をもたらした大雨
が降りました。その時に山手の道はアチコチが
崩れてしまって・・・



 山肌を削って作られたような林道でして、それは
もう、数十メートルおきに山が崩れて道に土砂が
堆積していたり、道の下もエグられて、路肩が
ごっそり崩れ落ちてたり。危ない危ない・・・
地盤が流れてしまったようで、分厚いコンクリート
も崩落してます。


 夫婦滝。ちょっと一息。(^。^;)フウ  舗装も終わり、林道らしくなってきました。



 ススキが伸びて、秋の景色ですね。でもなんか
道がだんだん怪しげになってきたぞ・・・
 オフロードバイクだから走ってこられたのですが、
普通の車は完全に通行止め状態で、交通も
まったくないので林道も荒れ放題。このまま
進んでも大丈夫かと心配になります・・・。
が、進んじゃいました。(笑)



 アチコチ土砂崩れが起きてて、もう道も
むちゃくちゃ。(x_x)
 これくらいで諦めて素直に引き返せばよかった
のですが・・・



 広範囲に土砂崩れがあって、どこが道だか
よくわかりません。大きな木も横たわっているし、
手では動かせなかったし、どうしたものか・・・。
 歩いて道を調べてみると、頑張れば越えられ
そうだったのでチャレンジしてみることに。



 路面には倒木や大きな石がゴロゴロ。
大丈夫か・・・。
 大きな石に足を取られて転倒しちゃいました。
(ToT)ダー 一旦転倒するとなかなかエンジンが
かからないのねん。(x_x) セルモーターはない
キックオンリーのバイクなので、エンジンかける
だけで汗だくになります。(^。^;)フウ
バイク起こすのも腰が痛いな・・・(x_x)


 上の写真で転倒するまでの間にも、土砂崩れの所が何カ所もあり、とても普通に走られる
ような状況ではなかったのですが、来た道を戻るのもなんか寂しいなぁということと、こんな
崩れている箇所もそんなにはないだろうと言うなんの根拠もない楽観的な考えで
強引に進んで行ったのでした。 やめておけばよかった・・・と思った時はすでに遅し。


 林道の途中に何本も沢が横切ってまして、
すべての沢で大量の土砂が流れたようでした。
この写真、手前から向こう側へと道があった
はずなのですが、完全に崩落して道がありません。
写真右端の方にゴロゴロしている大きな石を
力を振り絞って動かし、バイクのギヤを1速に
入れておそるおそる押して進んで・・・
足場も悪いし、バイクも倒れないように力入れて
抑えないとあかんし、一つ越えるだけで
吹き出すような汗ダクに・・・(x_x)


上の写真の後、大きく土砂崩れが起きていたり、道が崩落して向こう側へ
渡れなくなっていたりする箇所が連発し、その都度バイクを止めて、50センチ以上
あるような大きな石を動かし、小さな石を深い溝に詰め込んでバイクを通らせる足場を作り、
バイクのギヤを入れて押して進んで・・・
と言うことを繰り返していたのですが、あまりにも足場が悪く、その都度転倒・・・(x_x)
力を入れてバイクを起こし、キックを何発も蹴ってエンジンかけて、ジーンズが
重たくなるくらい汗びっしょりになってしまいました。(x_x)

 楽観的な考えで「こんなしんどい所はもうないやろう・・・」なんて思って先へ先へと
進んで行ったのですが、世の中そんなに甘くない・・・
一つ越えるのに10分、20分とかかり、越えても越えてもすぐ次にまた崩落箇所や
土砂崩れ箇所が現れ・・・
あっという間に日が沈んで行き、やがて真っ暗に。

 もう7〜8カ所くらい同じことを繰り返し、その都度転倒し、私の気力・体力も
そろそろ限界か・・・。
手で動かせる程度の石や倒木のところばかりならいいけど、手に負えない
状況になったらアウトやな・・・
歩いて行くんやったら戻るよりも進んだ方が近いかな・・・
なんてことばかり考えてました。

 絶対に誰も来ないであろう山奥で、そもそも道自体が到底車両が通行できるような
状態ではなく、真っ暗なところに一人。久しぶりに「これはかなりマズイな・・・」
と遭難を回避する手段をあれこれ考えるほど精神的に追い込まれたなぁ。

 幸い携帯電話はアンテナ1本だけですが、かろうじて通じる
ところだったので、嫁に電話して
「山ん中で遭難しそうや、今日中に帰られへんかもしらんけど、最悪の場合は
 バイク残して歩いて山降りるから、その時はどっか道まで迎えに来てくれ」

と連絡。電池が切れると困るので、その後電源を切る。

 石を動かし、隙間に小石を詰め込んでタイヤの通り道を造り、バイクを押して、
崩落箇所を大きく山側に迂回し、何度も何度も転倒し・・・
沢に流れている水で喉を潤し、何回繰り返しただろう・・・
バイクを残して下山しても、相当な距離(たぶん10km以上・・・)を歩かなければ
ならないだろうし、気力が続く限りバイクと共に進み続けました。

さすがに写真を撮る余裕はありませんでした。(x_x)


この時で夜8時くらいか・・・
予定では夕方6時くらいには家に帰っている
つもりだったのだが・・・。(x_x)

転倒してバイクのエンジンが止まって、ヘッド
ライトの灯りが消えた時はホント真っ暗闇です。



 w(゜o゜)w オオー! なんか知らんけど小屋を
発見。力尽きたら最悪ここで一晩過ごさせて
もらおう・・・
 さらにっ!! 路面が舗装されているところ
までやってきたっ!! 人里も近いか・・・
写真手前側、流木や石がゴロゴロしていて、
ホント走りにくそうでしょ・・・(x_x)


 上の写真の後、一応舗装道路にはなったのですが、相変わらず崩落箇所や土砂崩れ箇所が
連続し、さらに5カ所くらい難所を越えました。(^。^;)フウ
舗装路に出てからも結構長かったな・・・。
ずっと進んでいくと、土砂崩れしていた所を重機を使って整地し、車が通りやすく
してある、明らかに人的作業の痕跡が出てきたのを見て
「ここまでは7月の災害後にも車が入ってきてるんやな(^_^)」と光が見えてきました。
予想通り、その先は土砂崩れ箇所もすべてブルドーザーとかで復旧してあり、
後は楽チンに走行できました。(と言っても落石はゴロゴロしてますけどね。)


 \(^O^)/ヤッター ついに国道へ出ました。
あぁ、助かった・・・
ここで嫁に電話、「なんとか帰れそうやわ」
 泥にハマりまくって汚れちゃいました。
タンデムステップ、反対に折れてるし。(;^_^A アセアセ
度重なる転倒で左側のミラーも折れてしまい
ました。(ToT)ダー 


 国道へ出てからは普通に流して走っていたのですが、さっきまで汗かきまくりで
シャツもパンツもジーンズも汗でドボドボになっていたので、一気に冷えて
{{ (>_<) }} サムイーッ!!
喉がカラカラに乾いていたので、最初に見つけたコンビニでポカリスエット
1リットル一気飲み。(笑)

転んだ時にぶつけた膝と、挟んだ指が痛いな・・・(x_x)
今シーズンはもう通行止めの未舗装路へは入りません。(;^_^A アセアセ
バイクの腕もだいぶ落ちたな・・・(;´д`)トホホ
やっぱり年取ったせいかな・・・(x_x)


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