1500kmのナラボー越えのうち、線路沿いに人が定住している箇所は
2カ所しかない。カルグーリーから約500kmのRawlina(ロウリナ)と
約1000kmのCook(クック)だ。オーストラリア国鉄の花形列車である
インディアンパシフィック号もナラボー平原ではこの2駅には停車する。
500kmと言えば東京から京都くらいまでの距離をまったく町がなく、
鉄道以外の他の交通もなく、変わらない景色が延々と続くのである。
なんとスケールが大きいことか。

 写真のZanthus(ザンザス)駅は無人。もちろん周囲に人家があるわけ
でもなく誰もいない。長い長い距離の鉄道を守るための保線作業のための
ひとつのポイントなのだろうか。

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